憧れの「美しいコード」を書くためのノウハウがいっぱい
プログラマーなら誰でも憧れる「美しいコード」。簡略にして、アイディア満載で、見ていて読みやすく、何をしているか分かるもの。
そんなコードを自分でも書きたいと思ったら手に取る本がこれ。
本書は、「コードは理解しやすくなければならない」を最も重要な原則として、「優れたコード」を書けるようになるためのノウハウや考え方を集めた一冊です。
「優れたコードとは何か」をまず第1章で語った上で、全体を「表面上の改善」「ループとロジックの単純化」「コードの再構成」「選抜テーマ」の4部に分け、それぞれに分かりやすく美しいコードの書き方を語ってくれます。
たとえば「表面上の改善」では、変数などの名前に明確な単語を選び、tmpやretvalなどの汎用的な名前を避ける、誤解されない名前を付ける、改行位置を一貫性のあるものにする、宣言をブロックにまとめる、コメントを読み手の立場に立って考えるなどが紹介されます。
「ループとロジックの単純化」では、ネストを浅くする方法や、巨大な式を分割するために、ド・モルガンの法則を使ったり、変数のスコープを縮める、変数は一度だけ書き込む、などが語られます。
また、「コードの再構成」では、コードを再構成していく方法が語られます。内容は、一度に1つのタスクを適用する、既存のインタフェースを整える、などです。
本書で語られる内容は、プログラマーなら当たり前とも思われますが、重要なことばかり。それらを楽しいイラストとともに説明してくれます。
新人プログラマーもベテランも、一度は読んでみたい良書です。
原題 |
The Art of Readable Code |
著者 |
Dustin Boswell |
|
Trevor Foucher |
翻訳者 |
角 征典 |
定価 |
¥ 2,640 |
発行形態 |
単行本(ソフトカバー) |
発行日 |
2012-06-23 |
発行所 |
オライリー・ジャパン |
発行元 |
オーム社 |
判型 |
A5判 |
ページ数 |
260 ページ |
ISBNコード(13桁) |
9784873115658 |