特徴
他の一般的な無線通信規格と比較して、次のような特徴があります。
- 1.コスト
量産時単価を数ドル程度に抑える事を目指して開発されているため、機器のコストを低く抑えることができます。
- 2.比較的低速
最大250Kbpsですので、無線LANやBluetoothと比較して低速といえます。このため、1回の送信データ量が小さい各種センサー等での使用向けといえます。
- 3.通信距離
室内で30m程度、見通しのよい屋外で100m程度の距離で通信可能です。携帯電話等で使用されているBluetooth Class2で10m程度、Class1で100mです。
- 4.電池寿命
ZigBee/IEEE802.15.4は、各種センサーを使用した組込み機器をワイヤレスネットワークで接続することを主眼に開発されています。このような用途のセンサーは、一般に極小なデューティ・サイクル(数%程度)を持ちます。例として家庭内の各部屋に室温センサーを配置した場合を考えると、各センサーの動作頻度は数秒に1回で十分ですし、1回のデータ量は数byteに過ぎません。そのため、ZigBeeモジュールが動作する時間もごく短時間(数ミリ秒程度)で十分です。よって、実質的なバッテリ持続期間を数ヶ月~数年とすることが可能です。
- 5.ネットワーク容量
単一ネットワーク構成で、最大65,536台の機器を接続可能です。
- 6.プロファイル
独自プロファイルによる実装でも、ZigBee機器として認証を受けることが可能です。公式プロファイルのみでしか認証を受けられないBluetoothと比較して、柔軟な対応が可能です。