機械設計ではおなじみの「フィードバック制御」をプログラマー向けに解説
「フィードバック制御」とは、出力量を入力する側に伝え、2つの値を比較して値が一致するように修正を行うシステム。言葉にすると難しそうですが、たとえば船の傾きを直すシステムとか、自動車に何人乗っても、重量を検知して一定のスピードで走り続けられるシステムなどがそれにあたります。出力量が増えれば、それに従って入力量も増やし、逆なら減らして一定に保つ。こうした「フィードバック制御」は古くからあり、18世紀の産業革命に端を発します。本書では、産業界では常識の「フィードバック制御」のあらましを、ソフトウェアエンジニアたちに広く紹介し、品質や生産性を上げることが目的です。本書では、フィードバックシステムの紹介から、システムダイナミクスや制御器の中身、入出力信号の例などの基本を語り、続いてベースとなる理論を解説。さらにケーススタディとして、広告の配信や冷却ファンのスピード設定、ゲームエンジンのメモリ消費制御などの実際を解説していきます。事例が豊富なので、より実際的な知識を学ぶことができるでしょう。著者は有名なPythonプログラマーで、シミュレーションのコードはPythonで用意されています。
原題 |
Feedback Control for Computer Systems |
著者 |
Philipp K. Janert |
監訳者 |
野原 勉 |
翻訳者 |
星 義克、米元 謙介 |
定価 |
¥ 3,520 |
発行形態 |
単行本(ソフトカバー) |
発行日 |
2014-07-26 |
発行所 |
オライリー・ジャパン |
発行元 |
オーム社 |
判型 |
A5判 |
ページ数 |
344 ページ |
ISBNコード(13桁) |
9784873116846 |